植木鉢の処分方法は?素材による違いや費用相場を解説
ガーデニングや園芸などに必要なアイテムである、植木鉢。新しいものが欲しくなったり、使わなくなったりした植木鉢を処分しようと思っても、どの方法で捨てればいいのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
植木鉢の処分方法でお悩みの方のために、素材による処分方法の違いや具体的な処分方法、費用の相場、別途処分したい土について解説します。
本記事を参考にして使わなくなった植木鉢を処分し、家の中や庭を整理してみてください。
植木鉢の素材による処分方法の違い
植木鉢は30cm角を基準に、大きさにより処分方法が異なってきます。それぞれの大きさや、素材ごとにおける処分方法の違いについてご紹介します。
植木鉢が30cm角をこえる場合
30cm角をこえる中〜大型以上の植木鉢は、粗大ごみとして捨てましょう。自治体によって基準は異なりますが、大抵の場合は一辺の長さが30cm以上をこえる植木鉢は粗大ごみ扱いになるからです。
お住まいの自治体が細かくした植木鉢を不燃ごみや可燃ごみとして処分できる場合は、家庭用のごみ袋に入り切るサイズまで割ったり小さくしたりするのも良いでしょう。
陶器製の植木鉢を小さくして処分する際は、回収する人に怪我が及ばないよう袋に「キケン」と書いた紙を貼っておくと良いです。
植木鉢が30cm角をこえない場合
30cm角を超えない植木鉢は、素材に合わせて不燃ごみや可燃ごみとして処分ができます。
ごみの区分の一例は、次の通りです。
可燃ごみ | 木製、プラスチック製(自治体によっては資源ごみ) |
不燃ごみ | テラコッタ製、ガラス製、化粧鉢、金属製、陶器製 |
区分けはお住まいの自治体のルールによって異なるため、事前に確認してから規定に従って植木鉢を処分しましょう。
植木鉢の処分方法
植木鉢の処分方法を7通りご紹介します。売却も含めてご紹介しますので、ご自身に合う方法で不要となった植木鉢の処分を行ってください。
家庭ごみとして処分する
植木鉢は一辺の長さが30cm以下であれば、家庭ごみとして処分が可能です。費用もごみ袋代しか掛かりません。
処分したい植木鉢に使われている素材やお住まいの自治体のルールに従い、不燃ごみや可燃ごみとして処分をしましょう。
地域によってはハンマーなどで砕くことで、一辺を30cm以下にすれば家庭ごみとして処分できる地域もあります。細かくして家庭ごみとして処分できるかは、こちらも同じくお住まいの自治体におけるルールをチェックしてみてください。
粗大ごみとして処分する
植木鉢の一辺の長さが30cmをこえる場合は、粗大ごみとして処分しましょう。粗大ごみは2つの方法が選べます。
収集 | 事前の予約や処理券の購入、回収まで時間が掛かる。持ち運ぶ手間が少ない。 |
処理施設まで運び込む | 各地域の処理施設まで運ぶ手間と時間が必要。収集よりも費用が抑えられる場合もある。 |
ただし粗大ごみとして処分ができるのは、植木鉢だけ。他の方法と同じく、植木鉢の中の土は別の方法で処分が必要となります。
リサイクルショップに売却する
手間も処分費用もかけたくない方は、気軽に利用できるリサイクルショップに売却しましょう。リサイクルショップの場合、買い取り価格が期待できるものとそうでないものがあります。
買い取り価格が期待できる植木鉢 | 骨董品をはじめ価値があるもの |
買い取り価格が期待できない植木鉢 | 通常の植木鉢 |
お店によっては数が少ないと価値が付きづらくても、複数あればそれなりの値段で引き取ってもらえる場合もあります。
重い植木鉢を売却するのなら、持って帰ることにならないように事前に問い合わせたり、出張買い取りを行うリサイクルショップを選んだりするようにすると二度手間になりません。
知人や友人に譲る
周りにガーデニングを行う知人や友人がいるのであれば、植木鉢を譲るのも選択肢の一つです。
知人や友人に譲れば処分費用が掛からず、同じ趣味なら喜んでくれるかもしれません。
知人や友人に譲る際は、植木鉢の破損や汚れがないかを確認し、事前に写真を見せて承諾を貰ってから渡すようにしましょう。
フリマアプリ・オークションに出品する
手間をかけてでもリサイクルショップより高値で売却したい時は、フリマアプリ・オークションに出品してみてはいかがでしょうか。
フリマアプリ・オークションは必ず売れるとは限りませんが、ご自身で値段が付けられるのが大きな魅力です。
出品や発送の手間が掛かるものの、骨董品として価値があるものやデザイン性が高い植木鉢はフリマアプリやオークションで需要があるため、高値で売れるかもしれません。
フリマアプリ・オークションへの出品は、急ぎではなく手間をかけてでも高く売りたい方に向いている方法です。
花屋で回収してもらう
花屋の中には、植木鉢の回収サービスを実施しているところもあります。お店ごとに回収の対象やルールが異なるため、処分したい植木鉢が回収してもらえるかどうか事前に花屋のホームページや店頭で確認しておきましょう。
(回収例)
・胡蝶蘭の鉢植えのみ対応
・45cm角以内
・専用のトレーを購入しその中に詰められるのものみ
など。
費用は1鉢当たりだけでなく、専用トレーの費用のみでOKなどお店によってさまざまです。
不用品回収業者に依頼する
手間をかけず早々に植木鉢を処分したい方は、不用品回収業者に依頼するのが良いです。不用品回収業者なら処分したい植木鉢が複数あっても、サイズがさまざまであっても、まとめて回収してもらえます。
不用品回収業者によっては植木鉢の中にある土や石などもひとまとめに回収してくれる業者もいるため、分別する手間をかけずに処分が可能です。
自宅まで回収しに来てくれる点や、早ければ即日対応してくれる点も不用品回収業者の強み。急な引越しや急ぎで植木鉢を処分したい時に頼りになります。
ただし不用品回収業者によっては植木鉢1点だけだと費用がかさむこともあるため、注意が必要です。植木鉢以外に処分したいものをまとめて依頼すると、トータルでお得になります。
土の処分方法
植木鉢を処分する際は、使用していた土は別で処分しましょう。
「土だから公園や山などに捨てていいのでは?」と思うかもしれませんが、基本的には自宅の敷地以外の自然に捨てるのは絶対にやってはいけません。
何故なら肥料の入った土は、捨てた場所の自然環境に悪影響を及ぼす恐れがあるだけでなく、自宅の敷地以外に捨てると不法投棄となるからです。
土を捨てる際の具体的な処分方法は、次の通り。
・少量ずつビニール袋に入れて可燃ごみに出す
・土の引き取り業者へ依頼
・引き取りサービスを行うサービスセンターへ依頼
・一部自治体に回収
など。
植木鉢の処分にかかる費用相場
種別 | 費用 |
家庭ごみとして処分 | ごみ袋代のみ |
粗大ごみとして処分 | 300円から1,500円 |
リサイクルショップに売却 | 処分費用は掛からず、状態・商品に応じてプラスになることも |
知人や友人に譲る | 無料 |
フリマアプリ・オークションに出品 | 買い手が付けば処分費用は掛からずプラス |
花屋で回収 | 1鉢1,100円~2,200円(トレーに詰めるだけや、持ち込み以外に出張料が掛かることもあり) |
不用品回収業者に依頼 | 単品回収は1,500円から、パック料金や積み放題なら10,000円から |
不用品回収業者の費用は、業者やキャンペーンの適用によって異なります。不用品回収業者へ依頼する際は、まずは見積りを出すところから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ:植木鉢をすぐに処分したいなら不用品回収業者がおすすめ
植木鉢の処分方法や土の処分の仕方、費用相場についてご紹介しました。
植木鉢をすぐにでも処分したい方は、不用品回収業者がおすすめです。不用品回収業者は費用が掛かりますが、スケジュールが合えば即日対応が可能。
自宅まで回収しに来てくれるため、複数ある植木鉢も楽々処分できます。子育て中の方やご年配の方など、重いものを運ぶのが苦労する方にとって頼りになる存在です。
ご自身が納得のいく方法で植木鉢を処分し、家の内外をゆとりのある空間にしたり、新たな植木鉢を迎えたりしてみてはいかがでしょうか。