遺品整理の費用相場とは?安くするためのポイント3選も解説
大切な方を亡くされた後、多くの方が直面するのが遺品整理ですが、
「遺品整理って何をすればいいの?」
「いくらぐらいかかるのだろう?」
と心配になりますよね。
初めて経験する方が多い遺品整理は費用面でも不安を抱えやすい作業です。
この記事では
- 遺品整理とは?
- 遺品整理の費用相場
- 遺品整理の費用は何で決まるか?
- 遺品整理の費用を安くするポイント
- 遺品整理を業者に依頼するメリット・デメリット
について解説していきます。
遺品整理とは?
遺品整理とは、亡くなった方が生前に使用していた物や思い出の品々を、故人の意思やご遺族の希望に沿って整理していく作業です。
具体的には、以下のような内容が含まれます。
- 遺品の仕分け
- 不要品の処分
- 遺品の清掃
- 遺品の供養
- 各種手続き
遺品の仕分け
故人の遺品を思い出の品、必要な物、不用品などに分類します。
思い出の品はご遺族が形見として残しておきたいものや、故人の人柄や思い出が詰まった物などを指します。
必要物は、ご遺族が今後使用する予定のものや、誰か他に譲る予定のものなどを指します。
不用品は処分するものです。
不用品の処分
不用品は、リサイクルショップや古物商に売却したり、自治体の粗大ゴミ回収に出したり、専門業者に依頼して処分します。
遺品の中には個人情報や機密情報を含むものもあり、適切な方法で破棄する必要があります。
遺品の清掃
遺品整理の過程で出てきた汚れや埃などを清掃し、部屋を清潔な状態にします。
必要に応じて、ハウスクリーニング業者に依頼することもできます。
遺品の供養
故人の思い出の品や形見分けなどを、故人の供養のために寺院や納骨堂に預ける場合があります。
故人の宗教や宗派に合わせた供養方法を選択する必要があります。
各種手続き
遺品整理と並行して、各種手続きを進める必要があります。
具体的には、死亡届、相続手続き、各種解約手続きなどがあります。
遺品整理の費用相場
遺品整理の費用相場は主に部屋の大きさによって変動します。一般的には、部屋が広くなるほど費用が高くなります。
費用は依頼する業者や遺品の量によっても変わりますが、概ね以下のようになります。
間取り | 料金相場 | 作業時間 |
---|---|---|
1R・1K | 30,000~80,000円 | 1~2時間 |
1DK | 50,000~120,000円 | 2~4時間 |
1LDK | 70,000~200,000円 | 2~6時間 |
2DK | 90,000~250,000円 | 2~6時間 |
2LDK | 120,000~300,000円 | 3~8時間 |
3DK | 150,000~400,000円 | 4~10時間 |
3LDK | 170,000~500,000円 | 5~12時間 |
4LDK以上 | 220,000円以上 | 6~15時間 |
遺品整理の費用は何で決まるか?
部屋の広さ以外に遺品整理の費用を決めるのは主に以下の要因のものがあります。
- 荷物の量
- 遺品の種類
- ハウスクリーニング
- 特殊清掃
- 各種手続き代行
荷物の量
部屋の広さ以外にも荷物の量も費用の増減に関わる要素です。
荷物で溢れかえっている部屋の場合はそれだけ搬出に時間がかかるので、費用も上がる傾向にあります。
遺品の種類
遺品の中にはまだ使える家電や高値で転売できるコレクションなどが含まれる場合もあります。
これらを売却することができれば遺品整理費用から差し引かれることもあります。
ハウスクリーニング
遺品を整理するだけではなく、個人が住んでいた住宅のハウスクリーニングを依頼するとその分費用がかかります。
賃貸に住んでいたときなどは原状回復費用としてハウスクリーニングの費用が別途発生する可能性もあります。
特殊清掃
特殊清掃とは孤独死や自殺などの事件現場、事故現場、ペットの死骸処理など、通常の清掃では対応できない汚染や臭いを除去する清掃のことを指します。
遺品整理は故人の遺した家財道具や遺品を整理・処分する作業ですが、特殊清掃が必要となるケースも少なくありません。
特に個人が孤独死で亡くなってから発見が遅れた場合、体液や血液が床や壁に付着し、強烈な臭いを発することがあります。
さらに故人がペットを買っていた場合などは、故人の死以降はペットもやがて亡くなってしまうので、その場合も特殊清掃が必要となります。
また故人が住んでいた部屋がゴミ屋敷のようになっている場合も通常のハウスクリーニングでは対応が難しくなるので、同じく特殊清掃費用が必要となる場合があります。
各種手続き代行
故人を巡る相続や各種法定手続きなどを弁護士や税理士などに依頼した場合は遺産整理とは別に費用が発生します。
また法定手続き以外にも例えば故人の所有していた車やバイクなどの回収、廃車手続きなどを代行してもらうときなども追加で費用が発生します。
遺品整理の費用を安くするポイントは3つ
遺品整理費用を少しでも安くするポイントは主に以下の3つがあります。
- 自分たちで処分できるものは処分する
- 不用品をリサイクルショップやフリマアプリで売る
- 相見積もりを取る
自分たちで処分できるものは処分する
遺品整理において家具や家電などの一部のものは、自分たちで処分することができます。
特に価値の低いものや使われていないものは、業者に頼まずに市町村のゴミ処理センターやリサイクルショップに持ち込んで処分すると費用を抑えることができます。
不用品をリサイクルショップやフリマアプリで売る
遺品整理で出てきた不用品の中には、まだ使用価値があるものも多くあります。
例えば、古い家具や家電製品、洋服などはリサイクルショップやフリマアプリで売ることができます。
売れるものは売ることで、遺品整理費用の一部をカバーすることができます。
相見積もりを取る
遺品整理業者の料金は様々です。同じ作業内容でも業者によって費用が異なることがありますので、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。
複数の業者から見積もりを取ることで、費用を比較し、より費用対効果の高い業者を選ぶことができます。
遺品整理を業者に依頼するメリット・デメリット
遺品整理を業者に依頼するメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・専門知識を活かした作業 ・作業の負担軽減 ・作業時間の短縮 ・適切な処分方法 | ・費用がかかる ・個人情報の取扱い ・作業の信頼性に疑問がある業者 |
メリット
遺品整理を業者に依頼するメリットとしては専門知識を活かして効率よく適切な処分をしてもらえることが大きいといえます。
同時に遺族の負担や時間を軽減するという効果もあり、物が多かったり、部屋が乱雑な個人の場合には特に重宝されます。
また遺品各種を適切に処分することができるので、自分たちで調べたり、処分場に持っていく必要もありません。
デメリット
デメリットとしては当然ですが、それなりに費用がかかる点が挙げられます。
部屋が広かったり、物が多かったりする場合は費用も大きくなる傾向にあり、遺族にとっては相当な負担となることも考えられます。
また亡くなった人の個人情報を取り扱うことも多く、信頼できる業者でない場合は個人情報の取扱に注意が必要です。
さらに悪徳な業者の場合は当初の見積もりに加えて追加費用を不当に請求されることもあるので、信頼できる業者を選別する必要があります。
まとめ:遺品整理は信頼できる業者に依頼しよう
以上、遺品整理にかかる費用について解説してきました。
遺品整理は残された人々が自ら行うこともできますが、部屋が広かったり、特殊清掃が必要となるようなケースでは自力での整理は困難ともいえます。
自力での遺品整理が困難あるいは時間が取れないという場合は業者に依頼するのが確実です。
その際は相見積もりを取る、口コミを調べるなどして信頼できる業者に依頼しましょう。