水槽の処分方法は?正しい捨て方と処分前にやっておくべきことを紹介
眺めているだけで癒されるアクアリウムを作ったり、熱帯魚を飼ったりする際に必須なアイテムが水槽です。水槽はアクアリウムをやめたり、熱帯魚が死んでしまったりしたときは処分したいもの。けれどいざ処分しようと思っても、どの方法で手放せばいいのかわかりづらいですよね?
水槽の処分方法を知りたい方のために、処分前にやっておくべきことと処分方法をご紹介します。不要となった水槽はなるべく早く処分して、部屋の中を広々と使えるようにしましょう。
水槽を処分する前にやっておくべきこと
水槽を処分するに当たり、事前にやっておきたいことがあります。3つのことをやってから、水槽の処分に取り掛かりましょう。
水槽の大きさを確認しておく
水槽を処分する際は、前もって大きさを確認しておく必要があります。何故かというと、一辺の長さが30cmを超えると水槽は粗大ごみ扱いとなるからです。一辺の長さが30cm以下の水槽は素材に合わせて、可燃ごみか不燃ごみで処分できます。
処分方法を間違えないようにするため、事前に水槽の大きさを確認しておきましょう。
水槽の中身は前もって処分しておく
水槽は使用時のまま処分ができません。水や熱帯魚をはじめとした水槽の中身は、前もって処分しておきましょう。
水槽の中にある主なもの別に、捨て方をまとめました。
1.水槽に張った水
水槽内に張った水は、川や側溝に捨てるのはNGです。川や側溝に捨ててしまうと、水槽内にある雑菌や水草などが環境に対して悪影響を及ぼしてしまいます。
水槽に張った水は砂利や石が一緒に流れないよう、排水溝にネットを付けてシンクに捨てたり、水替えポンプを利用して少しずつ流して捨てたりしてください。
2.水槽の中にいる生物
生きている生物なら、引き取りを行っているお店やアクアリウムショップなどに持っていって引き取ってもらいます。当然ですが、生きたままごみとして処分するはNGです。
生きている水の生物は水槽に張った水の処分と同じく、川や海への放流は決してやってはいけません。生態系を崩す恐れがあるため、必ず引き取ってもらいましょう。
死んでしまった生物は自宅の庭に埋めたり、ペット霊園などで火葬してもらったりするのが良いです。
3.機材
水槽の中で使用していた機材は、使われている素材に合わせて分別を行います。
一例は次の通り。
可燃ごみ | プラスチック製のエアポンプ、水槽フィルター、水槽用クーラー、アクアリウム用のろ過機など |
不燃ごみ | 金属製のエアポンプ |
判断に迷う時は、お住まいの自治体などに区分を聞くと良いでしょう。
4.砂利
水槽内に使っていた砂利は、ちょっとずつ出していけば不燃ごみとして処分が可能です。ビニール袋に砂利を入れ、通常の不燃ごみと同じく少しずつ出していきます。
砂利は大量に出してしまうとお住まいの自治体によっては回収が不可能な場合もあるため、少量ずつ出していくのが基本です。
水槽の中を掃除しておく
水槽を処分する際は、中も綺麗に掃除しておきましょう。特に売却を考えているのであれば、中を綺麗にしておくことで査定額のアップが期待できます。
水槽を掃除する際は、洗剤の利用だけは絶対に避けましょう。その理由は、魚にとって洗剤の成分は、ちょっとでも有害だから。
売却予定の方は次に利用する人のことを考え、洗剤を使わずスポンジやコケ落としクロスを利用して、掃除を行ってください。しっかり汚れを落とした後は換気の良いところで乾かせば、掃除は完了です。
水槽の処分方法
水槽の処分方法は主に6つあります。ご自身が納得のいく方法にて処分を行いましょう。
粗大ごみとして処分する
水槽は粗大ごみとして処分が可能です。ほとんどの自治体の場合、一辺が30cmを超えると粗大ごみ扱いとなり、最小限の手間で処分ができます。粗大ごみで処分する際は予約して収集してもらうか、処理施設まで持ち込むかの2通りで処分が可能です。
実際に回収日まで時間が空いたり、処理施設や収集場所までご自身で運んだりしなくてはなりませんが、比較的リーズナブルな費用で水槽を処分できます。
粗大ごみの基準は自治体によって異なるため、前もってお住まいの自治体における規定を確認しておきましょう。
不燃ごみとして処分する
水槽の素材や自治体の分別ルール(一辺が30cm以下など)に従い、基準を満たしたコンパクトな水槽は、不燃ごみとして処分ができます。不燃ごみなら粗大ごみのように回収日まで待つこともなく、費用もごみ袋代しか掛かりません。
自治体ごとにプラスチック製やアクリル製の水槽は扱いが異なるため、不燃ごみで処分する際はお住まいの自治体のルールを一度ご確認ください。
なおガラス製の水槽は割って捨てるのはNGです。ご自身や回収される方が怪我をするため、割らずに処分しましょう。
(自治体によっては割ったのではなく、割れている水槽なら不燃ごみとして処分可能なところもあり)
フリマアプリ・オークションに出品する
水槽の状態が良く、リサイクルショップよりも高値で売却したい時はフリマアプリ・オークションを利用しましょう。
フリマアプリ・オークションならご自身で価格を決めることができ、買い手が付けば処分費用をかけずお小遣い稼ぎにもなります。
フリマアプリ・オークションは商品の出品の手間や発送の手配、水槽が割れないように緩衝材などでの保護も必要です。特に配送時に壊れるとクレームになるため、梱包はくれぐれも手を抜かずに行いましょう。
水槽は配送会社によっては送れるものと送れないものがあるため、留意してください。
(例.ヤマト運輸の場合、ガラス製の水槽は専門業者の梱包が必要。アクリル製・強化プラスチック製の水槽は専門業者の梱包はなしでOK。なおかつ縦・横・高さの合計が200cm、重さは30kg以下なら配送可能)
配送ができない水槽は出品時に「発送不可」「引き取り希望」などを入れておくと、落札者が近くにお住まいであれば受け取りに来てくれます。
アクアリウムショップに買い取りを依頼する
アクアリウムショップは魚だけでなく、水槽の買い取りを依頼できるところがあります。専門のアクアリウムショップなら、納得のいく価格での買い取ってもらえるでしょう。
お店によっては魚自体やポンプなどの付属品も買い取ってくれるため、まとめて処分ができて便利です。
水槽の汚れが酷かったり、ガラスが割れていたりすると買い取り不可になることもあるため、その点は留意しましょう。
アクアリウムショップは買い取りに対応していない・出張費が掛かるお店もあります。依頼したいお店を見つけたら、事前にホームページや電話で条件を確認しておくと良いです。
リサイクルショップに売却する
手間と処分費用をかけずにお金にしたい時は、リサイクルショップに売却してみてはいかがでしょうか。
リサイクルショップでは状態が良い水槽を買い取ってくれ、スムーズにお金に換えられます。
ただリサイクルショップは水槽買い取りの専門店ではないため、フリマアプリやオークション、アクアリウムショップのような高値は付かないことも。お店によっては水槽を買い取ってくれない場合もあるでしょう。
事前にリサイクルショップへ電話して水槽の買い取りを行っているか聞いておくと、持ち帰る手間を省けます。
不用品回収業者に依頼する
費用が掛かっても手間をかけずに水槽を処分したい方は、不用品回収業者に依頼するのが良いです。
不用品回収業者はどんな状態の水槽でも回収してくれるだけでなく、エアポンプやフィルター、砂利なども一括で回収してくれます。
自宅に回収しに来てくれるため、運ぶ手間も労力も必要ありません。早ければ即日対応もしてくれるため、不要となった水槽をスムーズに処分できます。
仕事や家事で忙しくて分別や綺麗にする時間が取れない方や、手間をかけず素早く処分したい方は、不用品回収業者に依頼しましょう。
まとめ:水槽を安全に処分するなら不用品回収業者がおすすめ
水槽を処分する際に必要な事前の準備や、売却を含めた処分方法をご紹介しました。
扱いがデリケートな水槽を安全かつ楽々処分するのなら、不用品回収業者がおすすめです。
不用品回収業者なら自宅に回収しに来てくれるため、壊れないよう気を付けながら運び出す必要がありません。
中を綺麗にしたり、ポンプなどの機材を別々に処分したりする手間がかからず、安全に水槽を処分できます。
水槽の状態やご自身のお気持ちに合わせて、本記事でご紹介した方法にて水槽を処分してみてはいかがでしょうか。